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注文住宅の間取りで失敗しないために
注文住宅を建てるにあたり、一番楽しいのは間取り決めの作業でしょう。しかしその半面、間取りは生活に一番直結してくるので、一番難しい作業でもあります。自分たちの希望を盛り込んで、建ててよかったと長く満足のいく、素敵なお家にしたいとだれもが理想に思うことですが、いざ始めてみると、家族みんなの希望をすり合わせるのは結構大変なことだとわかるでしょう。
ここでは、瀬戸市で注文住宅を建てる方向けに、過去の先人たちに倣い、間取り決めのいくつかのポイントを紹介します。自分たち家族の生活に合った、皆が満足する素敵なお家にするために、是非参考にしてみてください。
間取りを決めるうえで意識しておきたいポイント
生活動線を意識する
家で生活する上での動線は、大まかに分けて四つあります。家事をするための「家事動線」、朝出かける準備をするために必要な「通勤動線」、水回りの「衛生動線」、そしてお客様があった時にプライベートな空間を見せないようにする「来客動線」です。
家事動線は炊事や洗濯、育児等を円滑に行えるようにするための特に重要なものなので、家を建てる際には必ず視野に入れていると思います。しかしながら他の三つも、生活を始めると気になってくる部分です。例えば通勤動線は、朝の支度をしている時に、洗面所、トイレ、リビングなどで混雑が起きがちになるのを緩和するためのものですし、衛生動線は、キッチンやリビングダイニングのそばにトイレがあると、音や衛生面が気になるため、行きやすいけれども不快にならない場所に設置する必要があります。来客動線は、玄関からお通しする客間やリビングまでに、トイレやバスルームとぶつからないようにしたり、客間と家族の過ごす部屋が隣接しないようにすることです。
水回りもチェック
キッチンやお風呂場などの水回りは一カ所に集中させるのがおすすめです。家事がしやすくなるのは勿論、配管設備を集中させることで、工事費や後々のメンテナンスのコストを抑えることが出来るからです。
また、排水の音は、気になりだすと止まらなくなってしまうもの。寝室のお隣がトイレにしたために、夜他の家人が使ったお手洗いの音で起きてしまった、などは避けたいですよね。和室の上にトイレ、というのも、音が響くそうです。
日当たりは良好か
快適なお家をイメージした時によく口にされるのは「日当たり」。ですが日当たりが良い家にしたい!と一概に言っても、太陽の場所は季節によって変わりますから、一年中同じ日当たりというわけにはいきません。また、場所によってはお隣に他のお家があったりして、一般的に良いとされる「南向きの部屋」が出来ない場合もあります。出来るとしても、全てのお部屋が日当たりが良いというお家にはできませんから、どのお部屋の日当たりをよくするのかも考える必要があります。
南向きの部屋がなぜ重要視されるのかというと、南向きの部屋は、太陽光が夏には直接入ってこず、冬には部屋まで差し込んでくるため、条件はありますが「夏は涼しく、冬は暖かい部屋」と成り得る部屋だからです。ですから、日当たりが欲しいお部屋を南側に、例えば家族の集まるリビングなどを配し、その他比較的日当たりが必要のないトイレなどを北側にするとよいでしょう。
建てる土地の状況を把握して、工務店と相談しましょう。
生活音は気にならないか
お家を建てる際、お隣りへの音の配慮をする意識があっても、自分たちが自分たちの生活音に悩まされるかもしれない、ということまでは気が回らない方が多いのではないでしょうか。リビングに接している部屋だと、テレビの音や寒暖の声が聞こえてしまって眠れなかったり、洗面所やバスルームなどに近ければ、水音や洗濯機の音や振動に悩まされたりと、実は生活音は馬鹿にできません。
対策としては、部屋と部屋を隣接させないことや、隣接するのであれば隣接している壁を遮音仕様にしたり、そこをクローゼットにするなどがあります。水回りが近い部屋であれば、壁とクローゼットでダブルで対策するくらいがちょうどいいかもしれません。
間取りを決める際の注意点
間取りを一から決めていくのは、理想が形になっていく楽しさも勿論ありますが、頭を悩ませなければいけないことも多い作業です。既に建っている家からヒントを得たり、その間取りにアレンジを加えてさらに良くしていくこともいいかもしれません。
自分たちの家族が自分たちの家で叶えたいことをしっかりと優先順位をつけて把握し、工務店と何度でも話し合うことです。自分たちの良いと思うアイディアも、プロから見れば改善点があるかもしれません。専門家と繰り返し練れば練るほど、素晴らしい家が出来上がるはずです。
建てた後に「こんなはずではなかった!」と悲しいお買い物にしないように、妥協をせずに、長い目で見て、いつまでも生活がしやすい、あなたのご家族だけの、素敵なお家づくりをしていきましょう。
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